世界でいちばんだいすきな両親の話

f:id:m__chan__27:20200113003748j:plain今週のお題「二十歳」

 

まだ二十歳ではないけれど、本日成人式に出席します。小さい頃から憧れだった振袖を着て、綺麗にお化粧してもらって、首にふわふわを付けて。

二十歳になると、成人の日を迎えると。大人になるのかと言われれば正直何も変化はないし、まだまだわたしは子どもだなと感じます。

でもそんな子だもなわたしは、成人の日と20歳の誕生日は、ありったけの両親への感謝を伝えて、だいっっすきな両親の、世界一の両親の自慢話をしていいんじゃないかなって思います。だから、本当にただの両親自慢なんですけど。こんな日だからこそ書きます。

 

わたしの両親は行事ごとに全力な人たちです。お正月や大晦日は盛大に祝うし、小さい頃のハロウィンは母がカボチャをくり抜いてジャックオランタンを作っていたし、わたしの誕生日は朝から晩まで大騒ぎ。両親と過ごして、つまらないと感じた日は一度もありません。

 

そんな両親がいちばん頑張っていたのはクリスマスでした。大きなツリーが部屋に飾ってある12月。我が家は少し特殊で、ケータイを持ちはじめた小学四年生からはサンタさんへのプレゼントはメールでお願いする決まりでした。

塾に行くから防犯のためと渡されたケータイのアドレス帳には、父と母とサンタさんの文字。今思うととっても面白いんですけど、サンタさんのアドレスは「santa_dayo@gmail.com」だったんです。たしかですけど。

そのアドレスに、受験生だけど勉強を頑張れなかった小学6年生のわたしはこう送りました。

「放課後に公園で遊びたい。だいすきなテゴマス(ジャニーズ事務所所属・NEWS内のユニットがこの頃ちょうどコンサートをしていました)に会いたかった。みんなと同じ学校に行きたい。」

今思うととってもわがままな娘ですよね。だって、受験は親に押し付けられたことじゃないんですもん。私が、大好きな幼なじみのお姉さんが勉強している様子を見て、わたしもお姉さんみたいに頑張るって決めて、両親の反対を押し切って塾に入らせてもらったんですもん。それなのに、遊びたいだのコンサートに行きたいだの。相当勝手だなあって思います。

 

全然覚えていないけど、サンタさんにお願いする前から私はずっと「テゴマスのコンサートに行きたかった」としつこく母に言っていたみたいです。

 

そんな頑張れない私の成績はどんどん下がりました。成績が下がって先生も私も焦って不安で。絶対に落ちると思ってた時でも、両親は怒らなかった。一度も私を勉強のことで叱ったことがないのです。「がんばってるもんね」といつも励ましてくれたんです。

 

そんなこんなで迎えたテゴマスのコンサートの日。母が「コンサートは連れて行ってあげられないけど、一緒にグッズを買いに行こうか。」と言ってくれました。なんで?って思ったけど、ずっと行きたかったコンサート。ずっと欲しいと思っていたコンサートグッズ。大好きなてごしくんのうちわだって写真だってほしい!そんな気持ちで大喜びで「行く!」と答えました。

 

グッズ列に数時間並んで、販売場所が見えたとき、私のケータイが鳴りました。お父さんかな?と言いながらメールを見ると、なんとサンタさんからでした。

「カバンの中身を見てごらん。」

最初は意味がわかんなかったけど、母にも「見てみて!」と言われたのでカバンを漁ると、茶色い封筒が入ってました。見覚えがないその封筒を開けると、両親からの手紙(画像参照)とコンサートチケットが入っていました。

びっくりしている私に母が、

「あなたは世界中でいちばん頑張ってる。誰よりも偉いし誰よりも立派。だから今日は、いっぱい楽しい時間を過ごして明日からがんばろうね。」と言ってくれました。

サンタさんからも、なんて書いてあったから覚えてないけど、楽しんできてねー的なメールが来てた気がします。

 

当時はあまり感じなかったけど、改めて考えるとすごいですよね。父と母が連絡を取り合って、絶妙なタイミングでサンタさんアドレスで父がわたしにメールを送ってくれたり。私が何かをしている隙に私のバッグにコンサートチケットを入れたり。私がサンタさんからのメールの前に見つけないようにカバンを開けないようにさりげなく誘導したり。

たくさんたくさん考えたくれたサプライズは、私のことを大切にしてくれてる証拠かなって。何年かたった今。改めて感じます。

 

この日以降、わたしは相当勉強をがんばった気がします。テゴマスも母も父も応援してくれてる!って思ったから、頑張れた気がします。

受験は失敗したけれど、何も後悔がないくらい頑張れたし、その3年後高校受験で目指していた学校に合格することができました。

 

どんなときでもつらくなると、この日のテゴマスのコンサートと両親とサンタさんとの思い出の1日を振り返るんです。そうすればなんでも頑張れる。わたしには最高の味方がいるから頑張ろうって思える。

 

他にもいっぱいいっぱい自慢したいことはあります。面白くて優しくて、最高にわたしを大好きでいてくれる世界一の両親に、まっすぐ愛されて沢山の優しさを真っ直ぐに受けて育ててもらった20年間。「ありがとう」の一言じゃ足りないくらい伝えたいことはいっぱいあるけど、わたしのありったけの気持ちは、20歳になる日に直接両親に伝えようと思います。

 

さて、いよいよ成人。20年間愛を捧げてもらった分、ここからはわたしが徐々に両親に恩返しをしていきたいと思います。

成人式の1日が、特別な1日となりますように。